『やが君』深読み書店

脳から産地直送・乱筆乱文 『やが君』の考察を中心に。

【浪人生よ】音楽ドーピングのすゝめ【耳を塞げ】

漫画/アニメ『やがて君になる』について書き散らしたい!ということで始めたこのブログですが、普通に他のことについても書きます。一度距離をとったら見えてくるものもあるだろうし。こんなブログ名で雑記にするのはどうかと思うけど。書店だからいろいろあるんだよ。そういうことにしといてくれよ。

 

「音楽」のブロググループに参加した手前、それ関連の記事がないのも何だし、ね?

 

 

浪人生活における音楽の運用法の重要性

 

ワタクシ勝ち猫は、ほんの数週間前まで一浪生をやっておりました。しかも現役全落ちというオマケつき。

孤独な浪人生活。僕の一番の支えとなったのは間違いなく音楽です。

朝、予備校までの間も音楽、休み時間も音楽、トイレ行くときも音楽、自習中も音楽、帰り道も音楽。

受験本番直前のとき、合格発表のときも、僕の耳にはいつもイヤホンがありました。今までで一番音楽聴いた一年だったかも。

気合いを入れるための曲をその月ごとに決めておいて、集中モードへの切り替えもルーティン化しました。以前までは鼻で笑っていた「no music,no life」という言葉を体現していました。

 

そこで今のうちに浪人時代世話になった曲たちを振り返り、感謝しましょう、というのがこの記事です。

 

あなたにも効き目があるかは、知らん。

 

 

liquid rainbow/SuiseiNoboAz(4〜5月)


SuiseiNoboAz / liquid rainbow

 

僕が一番好きなバンド、ボアズ。アイコンも、idも彼らからとりました。

浪人決定という現実をまだうまくのみこめなかった僕。予備校が始まるまでは、現実逃避するように、浮遊感のあるシューゲイザーばかり聴いていました。

しかし、自分の足で予備校に行き、塾生証をもらい、浪人生としての自覚を得た。そんな頃に、志望校合格へと向けた再出発のBGMとして選んだアルバムが、この曲をタイトルトラックとした「liquid rainbow」でした。ボアズにとっても、新体制初のアルバムで、まさに再出発の一枚ですね。

このアルバム、シューゲイザー漬けだった耳から慣らすにはもってこいで、これぞボアズという轟音疾走チューンと(hypercubはエクスタシー。)、バッキバキの変拍子の曲のバランスがいい感じです。

 

リキッドレインボーは助けに来なかったけど。

 

 

liquid rainbow

liquid rainbow

 

 

 

日常というループ/HIGH-VOLTAGE (6月)

 

GEFUHL

GEFUHL

 

 

 

予備校業界ではお馴染み、魔の6月。 慣れ、中だるみ、代わり映えのしない毎日。

予備校の教室にも空席がちらほら出て来る頃でした。

浪人生活の単調さは、浪人のキツさとしてよく挙げられてますね。ぶっちゃけ高校時代も終業のチャイムと同時に校門を出、毎日近所のブックオフやネット世界に入り浸るという華やかなものだったので、そっち方面の耐性には自信があったのですが、やっぱキツイ。

現役生、マジ勉強はちゃんとしとけ。

 

Don't summer/ハヌマーン(7〜8月)

 

Don't Summer

Don't Summer

  • provided courtesy of iTunes

 

 

まさに浪人生、夏のアンセム。いつもなら夏は好きだけど、今年の夏は中止にしてくれ。という感じで、ヘビロテでした。

でも僕はもう大学生になるので、「猿の学生」を自分にダブらせて聴けるんですね〜 呆けた顔側でもあるし、遊びを知らない側でもあるんだけど。

 

World’s  System Kitchen

World’s System Kitchen

 

 

苦苦★念仏/八十八ヶ所巡礼(9〜10月)


八十八ヶ所巡礼『苦苦★念仏』

これはマジでキメまくった。この苦痛を嘲笑いつつも良しとするような。現世舐めきってる感じ。この頃から予備校の授業を回すのがキツくなってきました。

この曲、使用にあたって難点なのが7分と長尺なこと。しかしこのリフレインを脳内に染み付かせることで、それ以上の効能の持続時間を期待できます。

 

0088

0088

 

 

決意の歌/bacho(11月)


bacho 決意の歌

「あれ?俺らこのままだとヤバくね?」って曲です。(語彙力)

この月は最低だった。現役生の猛追、模試の結果、厭世感、漠然とした不安。なんぼA判取ろうが、あんな紙切れで全落ちの記憶は拭い去れないんですよ。そうなると勉強のモチベも落ちてくる。「合格通知って本当にあんの?つうか、大学って実在すんの?」という、世にも奇妙な物語的な恐怖の中でギリ予備校通ってました。

あと、西武浅村のFA移籍。素敵な秋にしてくれましたね。

 

レコンキスタ

レコンキスタ

 

 

これでいいのだ/bacho(12月)


bacho - これでいいのだ

bachoの歌詞は情けなくて、ダサくて、かっこいい。

結局、今の自分は正しく浪人生しているんだなと思わせてくれた曲です。焦らないほうがおかしい。浪人生なんて焦ってナンボです。

 

最高新記憶

最高新記憶

 

 

あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう/岡村靖幸(1〜2月)


岡村靖幸「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」

MVP曲。こうかはばつぐんだ!

開き直り期。現役時よりも大幅に受験校を増やし、「まぁまた全落ちってことはないだろ」という楽観を、「現役全落ちからしたら御の字」という言い訳で補強しそれを武器とし、各受験会場へと殴り込んで行ったのでした。そのときいつも聴こえてきたのはこの曲でした。

この曲でテンションを極限までブチ上げ、「あともう15秒」のスリルを楽しみながら入試問題を解きました。

この後の人生でも「あのロン」ドーピングには何度も手を出すことになるでしょう。

 

あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう

あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう

 

 

 

こうして振り返ると、悪くない浪人時代でしたね。こうやってブログのネタにもできるし。もう一度やれと言われたら自殺も検討してしまいますが。

これらの曲をキメまくることにより、9勝1敗という、現役全落ちからすると夢のような戦績を収めることができました。もちろん第一志望に進学です。

 

音楽ドーピング、もはややらない手がない!